3月11日、世界保健機構(WHO)は「パンデミック」(ウイルスが国境を越え感染者が増え誰もが感染するリスクがある状態)と認定した。13日には国会で改正特別措置法が成立、14日施行となった。野党では日頃の言動が目立つ女性議員が反対、棄権に回った(何故だろう?)改正特措法の成立によって、「全国的かつ急速なまん延により国民生活に甚大な影響が及ぶ」などと判断すれば、「緊急事態宣言」の発令が可能になる(「国民もある程度、自由の制限を受け入れざるを得ないというのが歴史の教訓」磯田道史)
▼これまで、大規模なイベント、多くの人が集まる集会等は自粛要請で中止、規模の縮小や無観客で開催している。センバツ高校野球大会も戦後再開以来、初めて中止となった。学校も休校となり現場や家庭共にとまどいと対応に大わらわとなっている。そうした中、佐賀県は知事が「県内で陽性の報告は一人もない」と学校の再開を決めた。その直後、佐賀大学生が感染していることが確認され、直ちに、休校の延期をまた正式に決めた。県知事が全国に先駆けて、ちょっと胸を張った感が無きにしも非ず?しかし、この状況で批判はやめよ。感染防止と生活の安定に懸命に取り組んでいる最中である。今はみんなが知恵と力を出す協働の時である。
▼感染防止ためには、政府が責任をもって、できる措置を迅速にとることは危機管理の原則である。それにもかかわらず、マスコミ論調が気に障る。「混乱を抑える施策と工夫を」「混乱回避へ知恵絞れ」などと論説で皮肉り、さらに批判している。国民的立場から補強、協力する建設的意見は述べられないものか。打ち出す施策に「支持率低下や国際社会の目恐れ」「急転直下、実効性に疑問」などと見出しでも腐している。頂けない!
▼見えない敵との闘いである。「型はない歴史からの教訓を」(磯田道史)
(立井 大楠)