社会戯評・・40 「正々の旗、堂々の陣」!
44名の新しい市議会議員さんが顔をそろえ、大分市48万人の市民生活に関わる25年度予算や事業についいて重要な審議が始まった。
ところが、たまたま覆面をした人が当選されたが、覆面をしたまま議場には入れない規則があり、本会議中、覆面議員は議場外に突っ立って抗議の態度を示しているそうだ。いやはや無駄な抵抗とはこのことか? 覆面した姿で当選したからといって、覆面していなければ議案審議が出来ないわけではあるまい。覆面と市民の声を代表する審議と何の因果関係があるのか、覆面氏は正々堂々と素顔で議会に臨み、有権者の要望の実現、市政の発展に尽力することこそ、覆面氏を支持した人の期待に応える唯一議員としての取るべき態度ではないのか。覆面氏のこれまでの災害ボランティア等を評価するがゆえに惜しまれる。今のままでは、いかにも意味不明の誹りはまぬがれない。
不思議なことに、そうして議会活動に参加していなくても、他の議員と同じく歳費や会議日当は出るそうだ。市民から見るとこちらの方がなお驚く。覆面氏は社会の常識に沿いながら自らの主張を議会で粛々と発したら如何か?
(立井 大楠)春日かけ橋平成25年4月号