政略用語?
政治家には特別な言葉、政略用語といったものがあるようだ。つい最近、M党の古参が、K党の参議院選共闘方針を「シロアリ」作戦と批判した。ところが、同じM等のナンバー2の幹部が、「悪かった」と陳謝した記事が新聞に出ていた。ところで、われわれが知りたいのは、シロアリと批判したM党の古参は、幹部の陳謝にどう反応したのか。いや、間違っていた、ナンバ-2が代わりに謝ってくれたので助かったと感謝しているのか。それとも、何を出過ぎたことをと怒っているのか。その後、何の音沙汰も無い。これまた、摩訶不思議な世界である。最近、その他にも「トロイの木馬」作戦だの、かつて話題になった「オリーブの木」構想などが頭をもたげている。まさに、魑魅魍魎、百鬼夜行の世界である。▼そうしたなかで、維新の党の分裂騒動が一段落したことから、民主党(岡田)と維新の党(松野)の党首会談によって、国会内の統一会派の結成が現実になったと報道されている。これなどつい2~3年前、悪口雑言の非難合戦の末、分裂騒動を起こした間柄ではなかったのか。現民主党と元民主党が話し合って手を握っただけでは迫力が感じられない。民主党も野党の中で相対的に幅を利かせ、兄貴分の顔をしているだけでは、一強多弱の解消は難しかろう。他事ながら!
(立井 大楠)