今年は4年に一度の統一地方選と3年ごとの参院選が連動する、12年に一度の亥年選挙イヤーである。また、18歳選挙権が適用されて初めての統一地方選となり、若年層の動向も気がかりである。▼昨年末から今年にかけて九州地方でもいくつかの首長選挙が実施されたが、30%台前半の低投票率に終わっている。▼大分市も県知事選、県議選、市長選が実施されるので、人出の多い場所に投票所を設け、ビラやポスター等で啓蒙活動もされるようだが、それでも投票率が懸念されている。▼大阪では「大阪都構想」に関する住民投票を巡って、大阪知事、大阪市長が同時に辞職し、ダブルクロス選挙が議員選挙と同時に実施される。ここではいやがうえにも関心が集まるだろう。また明石市では暴言問題で辞職(任期を2ヶ月残して)した前市長が再立候補されるので、当選すれば、1ヶ月後にはまた市長選となるので話題を呼んである。福岡知事選は政権党の分裂選挙で議員派閥や支持団体、各自治体首長入り乱れの選挙となって賑やかである。こうした地域の選挙は自ずと投票率の上昇が期待できるだろう。▼その点、大分県、大分市(別府市)の首長選は4年前の選挙で敵味方に別れ激しい選挙戦を展開したにもかかわらず、今回は一転して相手陣営に馳せ参じる状況が起きている。一政党を除くオール与党体制の選挙のようである。当落に影響は少ないようだが心配は投票率である。▼と思っていたところ、3月7日の新聞は大分市議会の議長が所属会派から除名されたと報じていた。除名と言えば組織にとっては最高の処分である。議長に非があったのか、会派の抗争か定かではないが、市民が凝視していることを忘れないでほしい。(立井 大楠)