先の衆院選は、まさに「師走」選挙であった。日頃は大物ぶっている「先生」の慌てふためく様は、誠に滑稽そのものである。普段に体を鍛えているといってもゴルフ程度のスポーツでは瞬発力は出まい。さらに、演説のノドは料理屋での大言壮語で実証済みといっても、これまた夜郎自大に過ぎないとすれば、聞く人の琴線に触れる言葉を使えないのは当然だろう。いや、これらは県内の話題ではない?結果は明暗を分けた。再起を誓う年明けとなったことでしょう!▼初唐の詩人、劉希夷の詩に「年年歳歳花相似 歳歳年年人不同」という世に知られた詩がある―自然界の花は時期が来れば同じように美しく咲くが、それにひきかえ、人の境遇は年々変わっていく、と世の中の移り変わりと栄枯盛衰のはげしい人生を詠じている―。大志を抱くもの失意泰然(安岡正篤)として「捲土重来」を!▼ところで、今年の干支は「巳」。巳の刻(現在の午前10時前後)といえば、一日の半ばである午の刻よりも前であり、これから一日の半ばになろうとする時刻であるところから、「物事がたけなわである頃、勢いが盛んであるさま」とは神官の話であった。▼〝福寿草家族のごとくかたまれり〟福田蓼汀(りょうてい) (立井大楠)