社会戯評・・76
今の政治家は○○らしい?
とにかく政治の世界は気忙しい。失言、暴言、失態、不祥事とめまぐるしいそのことをピンからキリまで一つひとつ取り上げて、重箱の隅をつつくよう論戦が連日続いている。先日は、安倍総理が「保育所」を「保健所」と誤読した途端ヤジで騒然となった。すぐ言い直しているのだから、何の弊害もあるまいと思うがどうだろう。ところが、マスコミがそのことをセンセーショナルに大きく報道するので、国民はそのことが国会審議で重要かのように見紛ってしまう。追及する国会議員もパフォーマンス政治よろしく、派手な言動で身振り手振りテレビカメラに向かって声を張り上げる。国会はますます劇場化の一途を辿っていくようだ。こうした背景には、原発再稼働反対、安保関連法反対、辺野古基地反対運動などに、かつて自民党の政策に近いような学者や芸能文化人と言われる人々まで、意見を表明し行動を起こすようになったことも影響しているのかもしれない。さらに、元自民党の長老格までマスコミに乗って騒ぎ出している。非常に扱いづらい存在になっているようだ。この種の動きは、中央に誘発され連鎖するように地方でも大学の先生が「○○反対の会」といった組織の結成に乗り出し、無党派層の高齢者に賛同が起きつつある。これら新たな社会運動(?)の台頭に地方自民党は何ら対処していない。ただ、安倍内閣の動向の評価にぶらさがっているだけで、地方独自の活動が一向に見えてこない政権党の自民党さんこれいかに!!(立井 大楠)