議員の素直な態度?
第3回県議会の最終日、伊方原発再稼働に反対する議員提出議案や請願の採決に関し、自民党や公明党と共に、所属会派に反旗を翻し堂々と反対した勇気のある議員さんがいた。聞けば、電力会社労組出身(民主党)の議員さんとのこと。それはそうだろう。大分の電力会社と言えば九州電力しかない。ここも川内原子力の稼働を抱えている会社である。わが企業の一大事である。素直な態度表明だったと言える。一方、「安保法制の廃止を求める」意見書には会派の皆さんと足並みを揃えて反対されている。身のこなし型の変幻自在には驚くばかりだ。来年実施される参議院選挙には、どういう態度で臨まれるのか、どう考えても理由が見つからない。▼一強多弱と揶揄される与野党の力関係の中で、中央では国民連合政府を掲げた、共産党の選挙協力の誘いに民主党は揺れている。果たして大分では民主党中心(現職)に野党がまとまるのか注目が集まる。とはいっても、民主党を支える主母体の連合大分は、非自民反共産の政治方針がいまだ生きている。とすれば、民主と社民の選挙協力しか考えられないが、ここも、選挙区と比例のバーターしかない。しかし、主力の産別も組織内候補を抱え難儀している。やはり選挙区では川内、伊方の原発再稼働に対する民間企業労組の本音が、大きなインパクトを与えるような気がする?(立井 大楠)