社会戯評・・70
今、鶴崎が熱い!
いよいよ建立か、勝海舟と坂本龍馬の像。6年前、「鶴崎文化研究会」の面々の思いたちで、「勝海舟と坂本龍馬」の銅像をゆかりの地、鶴崎に建立しようという運動が起きた。その後、大震災や災害等の社会的事情もあって、一時下火になっていたが、ここにきて世話人の執念が実り本格始動してきた。二人が別々に建つ像は全国的に珍しくはないが、幕末維新に生きた二人が並び立つ像は鶴崎が初めてではないか。この二人は1864年長崎に向かう道中、船で佐賀関にあがり徳応寺に宿泊し、鶴崎にも宿泊したと記録されている。そして野津原、熊本、長崎へと向かっている。坂本龍馬は途中熊本で、勝海舟が「おれは、今までに天下で恐ろしいものを二人見た。それは横井小楠と西郷南州(隆盛)とだ」と言っている。その横井小楠に会っている。この横井小楠から多大な思想的影響を受けたことは、その後の龍馬の言動からも推測できる。長くなったがそのことは本旨ではない。要は鶴崎地域づくりの人々の心意気のことである。今年の11月15日が龍馬生誕150年、さらに15日は命日でもある。▼さらに、今年の干支は未、勝も龍馬も未年生まれである。ここに目を付けた有志の発案で11月15日に二人の立像を建立する手筈となった。しかも、毛利空桑の胸像が建つ一角を公園化して建てるが、郷土の賢人、毛利空桑を見下ろさない高さの立像(石造)にする配慮もなされている。鶴崎の皆さんに拍手!(立井 大楠)