多事戯論 『西の台かけ橋』平成23年2月号♪
それでも「気になる」!
新しい日本語なのか「接客用語?」が気にかかる。
歳末、ある大型衣料店に出かけた時のこと、
レジに向かって皆が一列に並んでいるのはいいが、
そこに立札があり
「こちらから、お並び下さい」
と書いてあった。
また、ドラッグストアに立ち寄り千円札がなく
1万円で支払おうとしたところ、
「1万円からいただきます」ときた。
どちらもそれなりに意味は通じるので
差し障りはないが、なんとなく腑に落ちない。
帰って同僚に話すと、
「こちらから・・」は「こちらに・・」ではないか、
「1万円から・・」は「1万円預かります」
が本当だろうということで一致した。
その会話を耳にした若者が
「何でそんな細かい事に拘るのか?」
内容が伝わればそれでいいではないか?
「そうだろう、オッサン」
という顔つきであったから、
また驚いた次第。
言葉は時代とともに変化していくが、
あまりにも粗雑に変化していく事には抵抗を感じる。
大型店やファミレスでは
接客敬語マニュアルなどもあると聞くが、
よくよく検討してもらいたいものだ。
物心ついたときから
そうした言葉を聞いて育つ子供たち、
その日頃の見聞は子供たちの勉強の場であるから。
(隈田 伸)
『西の台かけ橋』 2011年2月号