多事戯論 『西の台かけ橋』平成22年10月号♪
高齢化率「20%」?
9月は各地域で敬老会が開催された。
敬老精神で「敬老会」を開催されることに敬意を表したい。
大分市 の高齢化率も何と20%を超えたそうだ。
大分県の高齢化率が20%という時、
「郡部は高齢化が進んでいるからなあ」
と他人事のように言っていたのが、
早くも身の周りに高齢者が多くなってきたようだ。
敬老会の始まりは昭和22年、
兵庫県野間谷村(現、多可町)で
「お年寄りの知恵を借りて村づくりをしよう」
と農閑期の9月15日を「年寄りの日」と定め、
敬老会を開いたのが始まりといわれている。
多可町は兵庫県のほぼ中央に位置し、
三つ発祥の自慢がある。
一つは日本一の酒米「山田錦」、
二つは日本一の手漉き和紙「杉原紙」、
三つは敬老の日だそうである。
敬老精神をもっと歴史的に遡れば、
江戸時代中期の老中松平定信が
「お年寄りのしわとしわの間には、
経験という宝石が詰まっている」と考えて、
城下町の老人を月に一回、
お城に招いて意見を聞き政治に活かした
という伝えもある。
老人の「老」は「老師」の「老」、
「老成」の「老」でもある。
高齢者がもっと誇りを持って
地域で生活が出来るような
「地域コミュニティの再生」( 大分市 )を!
(隈田 伸) 2010年10月号