11月14日(木)春日町小学校(西春日町 牧和志校長 606名)の6年生97名が「喫煙及び薬物乱用防止教 室」を受けた。「ミミズの実験」「薬の正しい使い方」「キャラバンカー見学」などを通してタバコの害や違法薬物のおそろしさ、薬の正しい使い方についての 話を聞いた。
「ミミズの実験」の講師は高山明美さん(薬剤師)。ミミズにニコチンの溶液をたらすとどうなるかを観察した。ミミズにニコチンの溶液をたらすとミミズが たらす前より細くなってしまった。これは、ミミズの断面構造が血管の構造に似ていることから、人がタバコをすってニコチンが体内に摂りこまれると血管にも 同様のことが起こって血流が悪くなり栄養や酸素が体中に行き渡らないことが予測できるという実験。成長中の子どもの身体には余計に害を及ぼす(14歳未満 の子どもが肺がんになる確率が4倍になる)と考えられるという。また、タバコを買わなかったときそのお金で何が買えるかを試算した。1日1箱440円とし て、1年でブランド物のバッグやスマートフォン、ゲーム機などが買え、一生(20~85歳)で高級外車が買えるかもしれないそうだ。
「キャラバンカー見学」の講師は警察OBでスクールサポーターの田北譲さんと野尻徹誠さん。法律で許されていない薬(大麻や麻薬、覚醒剤など)が体に及 ぼす影響として、一時的に気を失ったり、痙攣を起こしたり、興奮したりして、脳や内臓に障害をもたらし機能を破壊し、イライラしたり、幻覚を見たりして依 存性が強く止めることが出来ないことなどをDVDを見て、キャラバンカーの車内で薬物に関する写真の展示を見学した。
「薬の正しい使い方」の講師は竹尾修さん(薬剤師)。人が持つ自然治癒力の話や薬を飲むときはお茶などではなく水か白湯で飲むこと、飲む間隔や量などを 守ること、麻薬などはがんの末期などの医療の現場で使用されるものであることなどの話を聞いた。また、シンナーに発泡スチロールを溶かす実験を通してシン ナーが脳に与える影響の話もあった。