多事戯論 『西の台かけ橋』平成23年5月号♪
「絆」を強める!
4月に入って、地域役員の歓送迎会がいくつか開かれた。
そこでは決まって東日本大震災の被災者に黙祷を捧げることから始まる。
日本人の「絆」を表す姿勢として大変いいことだと思う。
そして、あいさつに立つ人も異口同音に地域の「絆」の大切さを訴えておられた。
最近、社会の高度化、複雑化と共に
地域コミュニティの希薄化が指摘されているなかにあって、
この機会にもう一度、地域社会の在り方、
自治会活動の在り方等についてお互いに考え、
話し合うことも大事なことではなかろうか。
そういえば先に行われた大分市長選でも
「市民協働のまちづくり」が議論されていた。
いわゆる市民の多様なニーズに対し、
より効果的な公共サービスを提供するために、
市民と行政が役割分担を明確にし、
協働して取り組むということだろう。
「理念」としては確かにいい。
しかし、今の自治組織では自治会長(自治委員)に
負担がかかりすぎるとの声も上がっている。
行政側には「市域内分権」を目指す考えもあるが、
地域の「絆」をより強めるためには、
受け皿となる地域の基礎組織(自治会)の在り方、
組織の単位(世帯数)、自治委員の位置づけ等
これまでの施策を根本から見直す課題が多いように思うが?
(隈田 伸)
(隈田 伸)
2011年5月号