2月20日(日)椎迫自主防災会(甲斐操次会長、
防災士=甲斐博美さん・大城博さん・川野文稔さん)は
防災研修会を実施した。
テーマは「防災対策~自然災害の現状と自主防災組織の役割~」。
講師は大分県生活環境部防災危機管理課課長補佐渡辺正則さん。
大分県内の自主防災活動の現状と課題について講習を受けた。
自主防災組織の必要性、
大分県の自主防災組織の設置率が高いわりに
防災活動実態が非常に低いこと、
大分の活断層の存在などが取り上げられた。
大災害になればなるほど
自衛隊や消防などの公的機関が救助に来るまで
時間(早くて2~3日ほど)がかかるが、
それまでに自分で自分の生命・身を守り(自助)、
地域で互いに助け合う(共助)ことで
助かる確率を高められる。
しかし、大分県の各自治会ごとの
自主防災会の組織率は90%近いが、
防災訓練・防災知識の啓発・防災巡視などの
1組織当たり実施延べ回数は
それぞれ0.1回程度にとどまっている。
別府~大分の地下には
「別府地溝南縁断層帯」と呼ばれる活断層が存在しており、
これを原因とする地震が起きた時、
大分市・別府市などが壊滅的な被害を受けると予想されている。
被害の比較的少ない県南の佐伯市や
県北の国東市、県西の日田市、
若しくは県外などに移住するとしても、
佐伯は南海地震、国東は周防灘の地震で津波被害が予想され、
日田でも県外でもどこでも何がしかのリスクがある。
安全な場所を探してどこかに移り住むことよりも、
今住んでいるところで災害に備えることの方が大切である。
大分県は
「できることから取り組むことが『地域防災』の第一歩」として、
県民が自主的に防災活動を実施し、
県・市町村の活用することを望んでいる。