塾長のひとりごと 『春日かけ橋』9月号♪
〈第7回〉 子どもの宿題と親心
子どもの宿題と親とのかかわり方には
大きく分けて3パターンあります。
▼1つは、全くの子ども任せで、目も通さない場合。
▼2つ目は、目を通して、
子どもの間違いにチェックを入れてやり直しさせ、
それでも分からない問題は
塾で先生に聞きなさいと指示を与える場合。
▼3つ目は、
間違いにチェックを入れて完璧にやり直しさせ、
分からない問題までつきっきりで教え、
チェックの跡をきれいに消して
一見パーフェクトにできたように仕上げさせる場合です
(親が解いた式を、子どもが書き写しただけということもありました)。
▼この3番目が一番曲者で、
我が子のためと思ってやってくださるのはわかるのですが、
果たして子どもの為になっているでしょうか?
初めは子どもに恥をかかせたくない一心でしたことでしょうが、
そんなことが続くうちに子どもはだんだんと依存心の塊になり、
親がたまに自分でやりなさいというと逆ギレ。
学校でも塾でも宿題は完璧なのに、
いざテストとなると点が全く取れなくなる典型です。
傍でヒントを出して一緒に解いてくれる
参考書代わりの親がいないのですから。
▼漢字や単なる計算問題は
むしろやり直しまで見てくださるのは、
とてもありがたいことです。
しかし、
思考力を要する算数の文章題や図形問題は
せいぜいヒント程度にとどめておく方が
後々のことを考えれば賢明でしょう。
学習塾エミール 塾長 勝田(☎538―6866)